携帯型定電位電解法オゾンガスモニタ(OZG-EB シリーズ)は、測定場所を選ぶことなく、さまざまなオゾン利用環境下での濃度測定を可能にする測定器です。
校正書類の発行可(有償)
また、オプションを利用することにより 0~1V の出力を得ることも可能です。
480時間以上の長寿命。電池残表示
500gの軽量、コンパクト設計
暖機運転をおこなわず、すぐにオゾンガスの測定が可能
電池の残量の確認可能なので、長時間の使用の場合も安心(電池は480時間OK)
オゾンセンサー交換は、コネクタの抜差しで簡単に可能
初期オゾン校正は、ゼロ調整後、オゾンセンサ補正係数に合わせるだけでスパン調整が可能
REC出力(0-1V)を標準で装備。記録計などと接続することで、データーの記録も可能
(オプション使用)
センサ延長ケーブル(標準5m)のオプション品の使用も可能
携帯型オゾンモニターEB | |
オゾンモニターEB-01 | オゾンモニターEB-02 |
0 ~ 1.00ppm | 0 ~ 10.0ppm |
3桁LED 最小表示0.01ppm | 3桁LED 最小表示0.1ppm |
F.S.の±10%以内 | |
90秒以内 | |
定電位電解法 拡散式 | |
0–1V(負荷抵抗:10KΩ)オプションOP007を使用 | |
温度:-5から40度 湿度:30–95%(結露なきこと) |
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アルカリ単3電池 4本 480時間以上(周囲温度20度で) | |
140×136×86mm、500g(電池、センサー含まず) | |
ゼロ調整、スパン調整、ファクター アジャスト機能、 センサ断線ランプ表示 | |
オゾンセンサ延長ケーブル(標準5m) OP001 長さ指定可 |
これまでのオゾンガス測定器は、ほとんどの場合吸引式となっており、ガス吸引式によるタイムラグ・オゾンガスの自己分解など、測定ポイントでの真値を測ることが非常に難しい状況でした。
オゾンモニターOZG-EB-01/02は、拡散式センサが可能となったことで、これら不確定要素を排しより正確な測定が可能となりました。
オゾンモニターOZG-EB-01/02は、 幅広い決定目的のために、電気的障害を受けにくい濃度出力(絶縁型)および警報接点(1c)を標準装備
特に濃度出力は、高精度を維持しながら測定する際や、精度確認を行なう場合の校正操作時に、必ず必要となる機能
どのような測定器であっても、必ず必要となる問題が校正作業です。特にオゾンガスの場合、現場における校正用ガスの調整は非常に厄介です。
これを解決したのが「ファクターアジャスト機能」です。センサ交換時(はじめての測定開始の時も含む)に、校正用ガス無しに簡単な調整を行なうだけで校正作業が終了します。
これにより、1年に一度のセンサ交換を行なうだけで、測定精度を維持することが可能となりました。(1年補償)
(1年を超えてセンサ交換を行なわない場合、測定精度を維持するためには校正用ガスによる調整が必要になります。)
拡散式が可能となったことで吸引システム部が不要となり、センサオゾンガス濃度に対するリニア出力などから、他の測定器では無し得ない低コスト化を可能としました。
放電式のオゾナイザーで、空気原料を用いた場合にNOxが発生する場合
粉塵等の浮遊物がひどく、オゾンセンサ拡散面を塞いでしまう場合
オゾンセンサに圧力がかかる場合(陽圧・陰圧共)
オゾンモニターEBに取り付けるセンサは、従来、溶液の電気化学分析で用いられていた定電位電解法をオゾンガス電極に用いることにより、低濃度のオゾンガス分析を可能としました。
下記図にオゾンセンサの構造を示します。3つの電極は、電解液相と気相に接触しており、作用電極にO3が近づくと、O3+2e- O2+O2-の反応が起こります。
また、空気中の酸素を吸着した対極では、O2-+2H+ H2O の反応が作用電極と等価に生じます。
全反応としては、O3+2e-+2H+ O2+ H2O になり、このO3の酸化反応で流れる電流を検出すれば、オゾン濃度に比例した電流値が得られます。
交換用センサー -1年に1度交換必要です