熱中症予防 JIS B 7922準拠 WBGT指数に基づく熱ストレス評価
「安全を見える化」熱中症リスクを数値で確認できる熱中症指数モニター。
持ち運び便利なポータブルタイプで、いつでもどこでもWBGT(湿球黒球温度:暑さ指数)を測定できます。
WBGT指数をリアルタイムで測定・表示し、危険レベルになるとアラームでお知らせします。
熱中症予防対策に。
■4項目の測定可能:WBGT(0-50℃)、気温(20-50℃)、黒球温度(20-60℃)、相対湿度(30-90%RH)
■アラーム機能搭載(WBGT値用)
■φ75mmの黒球を使用し安定した測定が可能
■ボタン3つで扱いやすく、キー操作が簡単
■小型軽量のハンディタイプ
■JIS B 7922 クラス2準拠
【WBGT許容温度(参考)】日本産業衛生学会資料より
作業の強さ | WBGT許容温度条件 |
極軽作業RMR~1 | 32.5℃ |
軽作業RMR~2 | 30.5℃ |
中等度作業RMR~3 | 29.0℃ |
中等度作業RMR~4 | 27.5℃ |
重作業RMR~5 | 26.5℃ |
WBGT(屋外/屋内)、温度、相対湿度、黒球温度
WBGT値がアラーム設定した値以上になると、音と表示でお知らせ。
黒球温度の正確な測定には一定の高さが必要です。連続測定するためにも、三脚の使用をお勧めします。
労働環境の安全管理に
建設現場、工事作業、製鉄所・鉄鋼所、鋳物工場、火工所、ガラス工場、ガラス加工、発電所、大型船舶などの機関室、エンジンルームの管理、食品工場、温室作業所、鉄工所、窯業、ボイラー室、鉱山等
農作業の熱中症予防に
屋外や体育館でのスポーツの安全管理、学校の野外活動に
市民マラソン、各種競技(サッカー、テニス、野球、登山、ゴルフ、体育館内競技など)
高齢者、障害者の在宅管理や施設内の管理に
温度 | 測定範囲 | 20 ℃ ~ 50 ℃ | |
精度 | ±1.2 ℃ | ||
黒球 | 測定範囲 | 20 ℃ ~ 60 ℃ | |
精度 | 屋内 | ±1.2℃ | |
屋外 | ±1.2℃ | ||
WBGT (湿球黒球温度) |
測定範囲 | 0 ℃ ~ 50 ℃ | |
計算式* | 屋内・屋外での太陽照射なしの場合 WBGT = 0.7 ×(自然湿球温度)+ 0.3 ×(黒球温度) |
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屋外での太陽照射ありの場合 WBGT = 0.7 ×(自然湿球温度)+ 0.2 ×(黒球温度) + 0.1 ×(乾球温度) |
|||
湿度 | 測定範囲 | 30%RH ~ 90%RH(20 ℃ ~ 40 ℃ ) | |
精度 | ±3%RH(30%RH ~ 90%RH ) | ||
分解能 | 0.1 ℃ / 0.1 %RH | ||
応答時間 | 約15秒 | ||
WBGT指数のアラーム設定範囲 | 20~37.2℃(0.5℃刻みで設定可能) アラームブザー音 |
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電源 | 単4形乾電池×2 | ||
電池寿命 | 1000時間(アルカリ乾電池使用時、ビープ音なし) | ||
使用環境 | 温度 | 0 ℃ ~ 50 ℃ | |
湿度 | 90 %RH以下(結露なきこと) | ||
保存環境 | 温度 | -20℃ ~ 65℃ | |
湿度 | 95 %RH以下(結露なきこと) | ||
サイズ | 本体:高さ278mm×幅75mm×厚さ75mm 黒球:高さ75 mm×厚さ75 mm |
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重量 | 約200 g(電池含む) | ||
標準付属品 | 取扱説明書、テスト電池 | ||
別売品 | 校正ボトル(33%・75% )、三脚 |
* 風速0.3 m/s以上の環境下
※ 本製品は風速0.3m/s未満の環境では正しく測定できない可能性があります。
風速が0.3m/s未満の微風、あるいは無風速の環境で使用する場合は注意する必要があります。
※ 表示範囲は測定範囲外の数値も表示されますが、精度や動作は保証されません。
WBGT(湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)とは、熱中症のリスクを評価するための指標です。
温度だけでなく、湿度・日射(輻射熱)といった複数の要素を考慮して、人間の身体に与える暑さの影響を総合的に表します。
WBGTは「暑さ指数」とも呼ばれ、労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。
(公財)日本スポーツ協会では「熱中症予防運動指針」、日本生気象学会では「日常生活に関する指針」を下記のとおり公表しています。
労働環境では世界的にはISO7243、国内ではJIS Z 8504 「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価-暑熱環境」として規格化されています。
暑さ指数 (WBGT) |
注意すべき 生活活動の目安 |
注意事項 |
危険 (31以上) |
すべての生活活動で おこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28以上31未満) |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25以上28未満) |
中等度以上の生活 活動でおこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意 (25未満) |
強い生活活動で おこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
参照元:日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」Ver.4
気温 (参考) |
暑さ指数 (WBGT) |
熱中症予防運動指針 | |
35℃以上 | 31以上 | 運動は原則中止 | 特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合には中止すべき。 |
31℃以上 35℃未満 |
28以上 31未満 |
厳重警戒 (激しい運動は中止) |
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。 暑さに弱い人※は運動を軽減または中止。 |
28℃以上 31℃未満 |
25以上 28未満 |
警戒 (積極的に休憩) |
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
24℃以上 28℃未満 |
21以上 25未満 |
注意 (積極的に水分補給) |
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
24℃未満 | 21未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
※暑さに弱い人:体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など
(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)より