浄水器の水の酸化還元電位の測定は電極表面の酸化皮膜が測定を邪魔する為、測定誤差生じやすくなります。
ORPセンサーの電極部は、表面が酸化して酸化被膜が形成されると、測定に影響を及ぼす(測定誤差が生じる)ことがあります。この研磨剤を使用した電極表面の再生処理(研磨)により、酸化被膜を除去して安定した測定が可能になります。ORPセンサーの使用頻度に応じて、表面再生処理を行ってください。
1、ORPセンサーの電極部を研磨剤に垂直に軽く押し当てます。
2、右または左どちらかの方向に2~3回程度容器を回します。このとき、検知極表面全体が容器内のスポンジにあたるようにします。
3、研磨後は、検知極表面を水道水で十分に洗い流してください。
先端の保護カバーが外れる場合は、取り外してください。
浄水器の水を酸化還元電位計で測定する際には、検知極の白金表面が液中の水素ガスや空気中の酸素ガスの影響を受けやすいので、以下の点に十分注意して測定して下さい。
白金の表面は目視では同じように見えても酸化皮膜や汚れが付着しているので、検知しやすい状態にします。
検知極研磨剤に電極の検知極部分を垂直に当てて、右または左どちらか同一方向に5回程度軽く押し当てて電極又は容器を回します。この時、検知極表面全体がスポンジに当たるようにして下さい。
(白金は非常に柔らかく、キズがつき易いので深いキズがつかないよう注意して下さい。)
その後、電極の検知極を水道水で充分に洗い流して下さい。
浄水器の水を入れる容器は、きれいに洗浄した後、さらに浄水器の水を注いでください
その後、その浄水器の水の入った容器に電極を入れてかき混ぜて下さい
検知極表面はなるべく容器の底につけないで少し浮かして検知極表面に液が均一に当たるようにして下さい。
指示値がいったん安定した所を読取ります。
その後、時間の経過と供に指示値は徐々に上がり始めます。 これは、浄水器の水が空気中の成分を吸収していく為です。 (酸化)
検知極研磨剤で表面処理後の電極の応答は早くなりますが、電位の安定まで数分かかることもあります。
そのまま、水道水・浄水器の水と交互に測定できます。
浄水器の水は空気中の酸素により、時間の経過と供に徐々に酸化していきます。
又、電極ジャンクションより微量に流れるKcl内部液の影響も受けます。
測定に時間がかかる場合や、電極を何度も入れたり出したりする場合は、浄水器の水を常に新しいものに交換して測定して下さい。
(時間の経ったビーカー内の浄水器の水に新しい浄水器の水を注ぎ足すと電位が変化するのが確認できます。)
強酸性水を測定するとまれに指示値が戻りにくくなる場合があります。
ORPチェック液にてチェックされる場合、表面処理後の電極は電位が一時的に上がりますが、チェック液中に約30分程度浸すと正常値に戻ります。
検知極研磨剤で表面処理した電極は、半日程度性能を維持しますが再度酸化皮膜で覆われ測定値がさがるか、電極の表面状態により指示値にむらが出てきます。
その時は上記の検知極研磨剤で表面処理を再度実行して下さい。
電極内部液は微量に流出していきます。
電極は基本的に消耗品である事を御理解願います。
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