加速度・速度・軸受けの劣化度合い 振動傾向推移表示
FFT振動周波数の分析機能つき ISO評価基準搭載
モーター・工作機械・ポンプ・コンプレッサの故障予知に多く採用校正書類の発行可(有償)
・カラー大画面で現場で「異常診断」と「原因」までわかる高機能振動計。おまかせ診断機能つき
・ISO評価基準搭載
一目瞭然のISO評価基準。回転機械の故障予知判定を
数値とカラー判定
・軸受けの劣化度合いを独自のBDU値で知ることができ、効率の良いメンテナンスができます
・振動傾向推移表示:時系列で複数FFTデータを3D表示
■振動分析ソフトウェア付
■着脱交換可能な
IEPE型 加速度センサー
■単3形リチウム乾電池 50時間
■別売マグネット付保護ケース・ストロボライトで機能に拡張性
機械設備の振動原因を分析し、 自動判定機能で保全業務を強力にバックアップ
デジタル振動計TPI-9080は、モーター・工作機械・ポンプ・コンプレッサの故障予知に採用
振動計TPI-9080 判定振動計(FFT分析機能付)を作業者が使用するメリット
●詳細な分析機能
振動計TPI-9080にはFFT(高速フーリエ変換)分析機能が搭載されており、振動データを周波数領域で分析することが可能です。
そのため、機械の異常を特定しやすくなり、効果的なメンテナンスが可能になります。
●迅速な判断
判定機能が内蔵されており、リアルタイムで振動状態を評価できます。
作業者はその場で異常を検出し、即座に対応することができます。
●使いやすさ
振動計TPI-9080は操作が簡単で、専門的な知識がなくても基本的な振動診断を行うことができます。
そのため、現場の作業者が手軽に機械の状態をチェックできるようになります。
●携帯性
コンパクトで軽量な設計のため、作業現場での持ち運びが容易です。
作業者は必要な場所で迅速に測定を開始できるため、効率的なメンテナンス活動が行えます。
●多機能性
この振動計は、加速度、速度、変位の測定が可能で、幅広い機械や設備に対応できます。
作業者は一台の機器で多様な測定ニーズに対応できるため、コストと手間を削減できます。
●データ記録とレポート
測定データを記録し、後で詳細な分析やレポート作成に利用できるため、長期的な設備管理や予防保全に役立ちます。
これらの特徴により、TPI-9080は現場の作業者にとって、機械の状態を正確かつ迅速に判断し、適切なメンテナンスを行うための強力なツールとなります。
異常データ把握による機械設備効率改善!異常予兆をとらえて突発故障ゼロ
モーター・工作機械・ポンプ・コンプレッサの故障予知
パナソニック関連会社、 大林道路株式会社、 プラントサービス株式会社
産業用機器製造業者、 浄化槽・水処理施設の設計・施工・維持管理、 空調・衛生設備の維持・修繕
道路工事、舗装工事、敷地造成工事、上下水道工事、 送風機/排風機(ファン・ブロワー)・熱交換器
量産製品の動作音検査に
官能検査に頼っていた製品の異音検査・振動検査をデジタル化、定量化
光学ドライブ、CPUファン、パワーツール、エンジンなど
設備の異常予兆診断に
定期的にデータを採取し変化傾向から異常の予兆を把握、また異常が見られたときに精密診断に適用
電動機、搬送設備、送風設備、昇降設備など
「3種類の表示」はボタンひとつで切り替え
1)ISO規格診断による赤黄緑の色による自動診断機能で初心者にも安心の良否判定
2)おまかせ診断機能で回転機械の振動原因を分析
3)最大800ラインのFFT解析
振動計TPI-9070の測定結果【画面1】 ISO規格を参考にした速度・加速度・BDU。色判定
測定を行うと、速度・BDU・加速度が次のように表示されます。
速度について:ISO規格に準拠した速度のRMS値(速度の実効値)が表示
画面の上の部分には、ISO規格に準拠した速度のRMS値(速度の実効値)が表示されます。
単位はmm/sで表示。 RMS値は2 Hz(600 rpm)~10 kHz(60,000 rpm)までの振動周波数のものです。
また数値のカラー背景色は下表の評価基準に基づき、機械のコンディションを示しています。
交通信号のように、ISOを参考にした赤・黄・緑のカラーで診断できる。
進化した機械設備診断技術で効率アップ!
機械の状態監視が、こんなに便利になるとは!
変位単位への切り替えが可能です。(TPI9070、TPI9071では不可)
ベアリング軸受けの劣化の度合い(BDU値)について
画面の左下の数値はベアリングの劣化の度合いを表すBDU値です。 BDUはベアリングの摩耗状態の目安になる数値です。
数値が高いほど危険な状態であることを表します。
1g(ジー)の高周波振動(100 BDU)は、ベアリングが損傷している指標を表しています。したがってベアリングノイズの数値は軸受摩耗率の指標と考えることができます。
初期設定では、BDUが100以上のときは数値の背景色が赤になり、BDUが50~100の場合は、黄色(オレンジ)、50以下になると緑色になります。
ベアリング劣化度合BDUの警告レベルは設定ウィザードにて変更することができます。
加速度(g)について
ISO周波数レンジ2 Hz~10 kHzにおける振動のRMS(平均)値です。
単位は重力加速度gで表します。(1 g=9.81 m/s2)
□ボタンを押すと、3つの周波数帯に分割した振動速度(mm/s)が表示されます。
機械の回転速度に対して振動周波数の等倍、2倍、3倍をそれぞれ1X、2X、3Xとして、バーグラフで表示します。
この振動解析には、設定ウィザードにおいて機械の回転数(Run Speed)を正しく設定する必要があります。
1X(アンバランス:不釣り合い)
左側のバーグラフは機械の回転速度(周波数)と振動周波数が同じ場合で、機械のバランスの良さを示します。
この数値が大きい場合、機械がアンバランスであることを意味します。
バランスの良い機械だと、非常に小さな値になります。(中型機械の場合、約2 mm/s以下)
『アンバランス』とは、回転軸まわりのローターの質量が一様に分布していないことによって、回転時の各質量に働く遠心力が全体としてつりあわずに発生する振動現象です。
回転体の減肉・摩耗やスケールの不均一な付着、ローターの曲がり・偏心等によって生じます。
2X(ミスアライメント:芯ずれ)
中央のバーグラフは回転速度の2倍の振動周波数を表し、ミスアライメントが発生しているかどうかを示しています。
『ミスアライメント』とは、軸継ぎ手で結ばれた二本の回転軸の中心線がずれている場合に発生する振動現象です。
3X(ゆるみ)
右側のバーグラフは回転速度の3倍の振動周波数を表し、ボルトのゆるみや基礎の脆弱性などの可能性を示しています。
『ゆるみ』とは、基礎ボルトのゆるみや、軸受の摩耗などによって発生する振動です。
振動分析画面でさらに▽ボタンを押すと、振動レベルが周波数スペクトラムで表示されます。
ピークの高さはスペクトルの各周波数ポイントにおけるRMS振動レベルを表示しています。
画面右の数値は、赤い点線が示す位置での周波数およびRMS振動レベルです。
赤い点線は◁/▷ボタンで左右に移動でき、ピーク位置と重なると赤い+マークが表示されます。
▽ボタンをさらに押すと、表示分解能が100ラインから800ラインに上がり、8倍の拡大表示になります。
100ラインと同様に、◁/▷ボタンで赤い点線を左右に移動できます。
ソフトの機能例(一部抜粋)
●トレンドライン(推移線):測定箇所(アセット)の振動測定値の推移を示します。危険度の予測に役立ちます
●複数のFFTデータを3Dで表示します。 時系列の表示で、一目で確認ができます。
型式番号 | TPI-9080 | ||
加速度センサー | IEPE型センサー(圧電式振動ピックアップ) | ||
センサー感度 | 約100 mV/g(初期値)(1 mV/g~10000 mV/gまで設定変更可) | ||
周波数レンジ |
速度 |
2 Hz~1 kHz(<600 RPM) |
|
加速度 | 2 Hz~10 kHz | ||
BDU | 1 kHz~10 kHz | ||
変位 |
2 Hz~1 kHz(<600 RPM) |
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最大周波数分解能 | 1.25 Hz(FFT 800ライン設定時) | ||
振動単位 | 加速度(RMS値) | g(1 g = 9.81 m/s2) | |
速度(RMS値) | mm/s | ||
ベアリング劣化度 | BDU(1g RMS = 100 BDU) | ||
変位 | mm, μm, mils | ||
速度精度 | ±5% | ||
周波数単位 | Hz、RPM、CPM | ||
入力範囲 | ±60 g | ||
ダイナミックレンジ | 96 dB(分解能0.01 g) | ||
VA 診断帯域 RPM:回転速度 |
アンバランス | 1× RPM | |
ミスアライメント | 2× RPM | ||
ゆるみ | 3× RPM | ||
記憶容量 | 1アセットに10件の読取値を保存 | ||
VibTrend標準ソフト | 10アセットまで保存 (*条件の中で合計100件) | ||
VibTrend Pro 別売り | アセット数の制限なし | ||
電源 | 単3形リチウム乾電池×2本(Energizer社製推奨) | ||
自動電源オフ機能 | 一定時間ボタン操作なしで自動的に電源が切れます。(1~60分まで設定可) | ||
電池寿命 | 通常使用約50時間(自動電源オフ機能使用、明るさ設定により異なります) | ||
使用環境 | 0 ℃~50 ℃ | ||
保管環境 | 0 ℃~70 ℃ | ||
寸法 | 本体 | 高さ200 mm・幅60 mm・厚さ26 mm | |
プローブ |
ケーブル長:約80 cm~200 cm |
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重量 | 本体 | 約180 g(電池含む) | |
プローブ | 約270 g(センサー部:約210 g、ケーブル:約60 g) | ||
防塵防水保護等級 | 防塵防水IP67 *ゴムパッキンが正しい位置で、電池カバー部が確実に密閉されていること |
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付属品 | 取扱説明書、テスト電池(本体にセット済み) IEPE型 加速度センサーA9014+カールケーブルA9013、 マグネットベースA9073、クレイドルA9081(USBケーブルつき)、 VibTrendソフトウェア(USB)(Windows 8/8.1/10/11 ※)、 ナイロン製キャリングケース A9087 |
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別売品 | VibTrend ProソフトウェアA9084、ストロボフラッシュライトA9082、ロングコンタクトピンA9072、マグネット付保護ケースA9086 | ||
販売元 | 株式会社佐藤商事 振動計の世界的メーカーティ・ピー・アイ社の日本正規代理店 修理や不具合点検など、弊社にお気軽にご相談ください。 |
※ 日本マイクロソフト社のサポートが終了したOSでご利用中に問題が発生した場合の保障・サポート対応は行っておりません。
■振動子で測定したデータは、機械の回転速度に基づいて自動的に計算された情報を表示します。
■異変の状態を識別し本体のLCD画面で危険度を背景色で色分け表示し警告することができます。
■データロガー機能つきです。
■任意に測定箇所名を入力しその振動測定結果を記録すれば、専用の振動分析ソフトウェア「VibTrend」(標準付属)を使用してPCにダウンロードすることができます。
振動分析ソフトは、10個のアセット(標準バージョン)の入力ができます。
別売りPro版ソフトでは、無制限の測定箇所とテストレコードを入力することができます。
■TPI 9080振動アナライザには、ストロボフラッシュ(別売り)による回転計測やサーチライト機能を搭載しています。
■手のひらサイズのコンパクトボディ
■さまざまな機械による振動の異変を予知するための、シンプルで使いやすいアナライザー
■TPI9080のモニターには、速度・ベアリングの劣化度(BDU)・加速度gの3つの数値を同時に表示
■アンバランス、ミスアライメント(芯ずれ)、ゆるみおよびベアリング軸受状態を含む異なる異変を見つけます
■振動の結果を保存、分析、簡易レポート作成ができる振動分析ソフトウェア「VibTrend」が標準付属しています。
■振動値は、ISO値やベアリングダメージ(BDU)を色分けによる危険度のレベルを表示します。
■FFT解析(周波数スペトル)をつかった振動周波数分析
FFT分析は100分割と800分割で表示ができ、ズームやカーソル移動で詳細な部分まで読み取り可能です。
■着脱式マグネットベース付きセンサープローブ
■読み取り値をPCにダウンロードするためのUSBドッキングステーション
■IP67相当の防塵防水性能 :すぐれた耐久性
■大容量の単3形リチウム乾電池(1.5 V)×2本を使用
本体のBNCコネクタに接続するとストロボスコープとして使用可能。
■回転体の回転速度
■サーチライトモード
背面マグネット付きで固定設置ができ効率アップが可能。
標準のセンサーで届かない箇所やマグネットベースが使用できない狭い箇所の測定に使用可能。
■サイズ:直径8mm × 長さ100mm
※測定時、コンタクトピンの当て方により測定値が変動することがあります。
振動の変位、速度、加速度の関係
振動評価基準
基礎の「固」「柔」:回転機械とその取付けられた基礎を含む固有振動数が回転機械の一次危険速度の25 %以上かどうかで、基礎状態が『固い(Rigid)』、『柔らかい(Flexible)』と判断されます。
例えば、回転数が1800 rpmの回転機械(一次危険速度は30 Hz)が基礎の上に固定されている場合で、基礎を含む固有振動数が37.5 Hz(=30 Hz × 1.25)以上の場合は『固い』基礎に分類され、37.5 Hz未満は『柔らかい』基礎に分類されます。