塗装越しに金属の厚さ測定が可能 コーティング材を剥がさずに測定可能 0.1の分解能の高精度超音波厚さ計
塗装やペイントの上から
母材の肉厚測定をすることができる超音波厚さ計です。
塗装を剥がさなくても、母材の厚さを測定することで現場の労力を軽減できるのが人気の理由
分解能:0.1mm
●標準モード:P-E (塗装の厚みも含まれる)
●スルーペイントモード:E-E(エコーエコーモードEcho-Echo)(塗装の厚みを除いた母材の厚みのみ)
短納期で校正書類の発行可(有償) 本体のみ2年保証
別売り ステップ試験片(鋼) 6段 6ST/1-20
厚さ1mm、3mm、5mm、10mm、15mm、20mmのステップ試験片
厚さ計の校正や性能チェック用試験片です。
● 超音波厚さ計スルーペイントUM-1Dは、取り扱いが容易で高精度なハンディタイプの超音波厚さ計です。
● 標準モードP-E(pulse-echo)とスルーコーティングモードE-E(echo-echo)の2方法での測定可能。
● 測定物(タンク・パイプ等)の表面の塗装やコーティングを除去することや表面の厚さを修正計算する必要なく正確な測定が可能です。
● 見やすいディスプレイ、厚さの単位はmm、高分解能(0.1mm)
● 省エネ設計(単3形乾電池2本使用)/5分間の動作がない場合は自動電源オフ
● 簡易校正可能
● 測定範囲設定によるアラーム機能を装備
● 測定値の記録保存が可能、500件まで(5ファイルに100件ずつ)
測った値を、番号をふって保存できる
測定値に割り当てられた番号さえ記録しておけば、番号を呼び出しラクラク整理、最大500件の値が保存できます。
現場の作業にはもってこいの、実用性に優れた製品です。注意:パソコンへの出力はできません。
タンク、パイプ、高圧容器、鋼板
ノギス、マイクロメータなどで測定できない広板の中央部の肉厚測定
注意:H型鋼では計測できるものとできないH型鋼がございますので、下記仕様によりご判断ください。
ディスプレイ | 128 X 64ピクセル 42mm X 57mm |
測定範囲 (鋼の場合) |
1.0mm~100.0mm(標準モード) |
3.0mm~18.0mm(スルーコーティングモード) | |
精度 (鋼の場合) |
10mm以下:±0.1mm 10mm以上:±(読み値の1%+0.1mm) |
表示分解能 | 0.1mm |
データログ | 500データ(5種類の音速で100データずつ可能) |
音速範囲 | 1000~9999m/s |
自動電源オフ | 無作動で5分後 |
バックライト機能 | 有り |
探触子標準プローブ | 2振動子探触子式探触子PT-08(B)(測定周波数:5MHz) |
電源 | 単3形 乾電池2本 |
低電圧警告機能 | 有り(「BATT」と表示される) |
使用環境 | 0~40℃・80%RH 以下(結露なきこと) |
寸法・重量 | 149mm X 73mm X 32mm 160g(本体のみ) |
付属 |
•本体 |
販売元 | 株式会社佐藤商事 日本正規代理店 修理や不具合点検など、弊社にお気軽にご相談ください。 |
*mm単位の数値は、全て鋼換算で表示しています。
注意:腐食がある場合や、重ね塗りなどにより塗装があらい場合は、スルーペイント機能(エコーエコー・スルーコートとも言われる)が適切に機能しない場合があります。
・塗装に塗りむらが無いこと
・腐食・さびがないこと
・母材の厚みが、3.0mm~18mmであること(母材が鉄で超音波厚さ計UM-2Dを使用した場合)
*音速を正確に知るためには、素材による校正が必要です。
あらかじめ厚みのわかっている素材を超音波厚さ計で測定し、実際の厚みと超音波厚さ計の値をあわせるために、音速を補正する必要があります。
材質 | 音速(m/s) | 材質 | 音速(m/s) |
空気 | 330 | ナイロン(6,6) | 2600 |
アルミニウム | 6300 | 油(SAE 30) | 1700 |
酸化アルミニウム | 9900 | プラチナ | 3300 |
ベリリウム | 12900 | プレキシグラス | 1700 |
炭化ホウ素 | 11000 | ポリエチレン | 1900 |
真鍮 | 4300 | ポリスチレン | 2400 |
カドミウム | 2800 | ポリウレタン | 1900 |
銅 | 4700 | クォーツ | 5800 |
クラウン・ガラス | 5300 | ブチルゴム | 1800 |
グリセリン | 1900 | 銀 | 3600 |
金 | 3200 | 軟鋼 | 5900 |
氷 | 4000 | ステンレス | 5800 |
インコネル | 5700 | フッ素樹脂 | 1400 |
鉄 | 5900 | スズ | 3300 |
鋳鉄 | 4600 | チタン | 6100 |
鉛 | 2200 | タングステン | 5200 |
マグネシウム | 5800 | ウラン | 3400 |
水銀 | 1400 | 水 | 1480 |
モリブデン | 6300 | 亜鉛 | 4200 |
モネル | 5400 | - | - |
ネオプレン | 1600 | - | - |
ニッケル | 5600 | - | - |
(400ml)
ステップ試験片(鋼) 6段 6ST/1-20 厚さ1mm、3mm、5mm、10mm、15mm、20mmのステップ試験片
厚さ計の校正や性能チェック用試験片です。
製品型番 | 超音波厚さ計UM-1 | 超音波厚さ計UM-1D | 超音波厚さ計UM-2D |
測定範囲 (標準モード) |
1.0 ~ 100.0 mm | ||
測定範囲 (E-Eモード) |
測定不能 スルーペイント機能なし |
3.0 ~ 18.0 mm スルーペイント機能あり |
|
表示分解能 | 0.1 mm | 100mm以下:0.1/0.01mm選択可 100mm以上:0.1mm |
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測定精度 | 10mm以下:±0.1mm 10mm以上:±(読取値の1%+0.1)mm |
10mm以下:±0.05mm 10mm以上:±(読取値の0.5%+0.01)mm |
|
測定器のサイズ | 149 × 73 × 32 mm | ||
標準プローブ | PT-08(B) | ||
データログ | 500データ | ||
音速範囲 | 1000~9999m/s |
探触子と測定面の空気層 | 測定面と探触子の間に空気層が入らないように、粘度の高いカプラント(接触媒質)を十分に塗布 塗布量が少ない場合や、粘度の低いカプラントを使用した場合は、空気層ができ、超音波が測定物に透過しないため測定ができない場合があります |
測定面の粗さの影響 | 測定面は、スケール(金属酸化物の被膜)などを除き、平滑に仕上げることにより安定した測定が可能 鋼ならば、グラインダ仕上げ、粗いヤスリ(並目以下) |
塗膜の影響 | グラインダで塗膜を除去 母材表面にサビ-空気層が発生-空気層で超音波が反射 |
曲率(パイプ)の影響 | |
2点測定法 |
腐食の進行が予想される箇所では、2点測定法で測定 |
ペンキやエポキシ系の塗料で塗装されている測定面を計測する場合、音速が鉄に比べ約2.5倍遅いため、実際の塗装厚の約2.5倍が、厚みとして加算されます。
正確な母材の厚さを測定するためには、塗膜をはがす必要があります。
裏面の腐食が著しい素材 | 実際の厚さとかけ離れた測定値を得る場合あり |
軟質樹脂・ゴム | 超音波の減衰が大きい |
合金系鋳物 | 結晶粒による散乱、減衰が大きい |
コンクリート・木 | 空気層、異物による散乱が大きい |
クラッド鋼 異種金属を張り合わせたもの |
各素材の音速が異なるため |
ラミネーションを含む素材 2枚板、気泡を含むもの |
2枚板の場合、上層部の厚さがデジタル表示されます。 含有する気泡やラミネーションが超音波を反射するため ラミネーションとは: 鋼材の不純物により溶接熱で割れが入ること |