LoRa無線方式データ収集通信ユニットWD100-S32およびWD100-N32は、長距離無線通信と多様なセンサ接続により、幅広い用途で活用されています。
●最大32台までの各種計測・制御ユニットとのLoRa通信を管理します。
●各計測・制御ユニットの設定、内容の保持、状態監視、通信管理を行います。
●外部との接続には、PoE給電仕様のギガビットLANとLTE通信に対応します。(WD100-S32)
●遠隔からの指示で、制御ユニットを制御します。
■ 1台の親機 最大32台 の計測デバイスが接続可能
■ 簡単設置で即時使用
計測したい場所に置くだけの簡単設置
■ 各種センサに対応
環境要素の計測対象(温湿度・照度・土壌水分など)から、工業要素(電流/電圧など)まで幅広くラインナップ
■ 上位ソフトウェアクラウドとの連携
有線LANと通信キャリアのLTE通信をサポート!既存のシステムと簡単にデータの統合が可能
■ 通信の安定性
回折特性がよく、障害物に強い。Wi-FiやBluetoothでは届かない場所でもカバー
計測ユニットとLoRa通信の組み合わせは、広範囲のエリアにわたり、低コストかつ高効率で計測データを収集・監視できるため、多様な業界や分野での応用が期待できます。
産業機器の温度監視
製造ラインや産業用機器の温度管理
加熱炉やボイラーのリアルタイム温度監視
遠隔地の工場設備の状態確認
エネルギー管理
発電所(火力、原子力、再生可能エネルギー)の温度監視
配電設備や送電線の温度測定による予防保全
農業分野
ビニールハウス内の温度モニタリング
作物の最適成長環境の管理
家畜舎や養殖場の温度監視
建築・インフラ
橋梁やトンネルの温度監視(特に寒冷地での凍結予防)
建設現場での温度管理(コンクリート硬化時の温度等)
食品業界
食品加工ラインの温度管理
冷蔵・冷凍施設内の遠隔温度監視
環境モニタリング
火山地域や温泉地域の温度変化監視
気象観測用の温度計測
氷河や極地での温度モニタリング
研究・開発分野
宇宙関連の温度モニタリング
実験室や研究施設での高精度温度管理
医療・バイオ分野
冷凍保存施設(薬品、ワクチンなど)の温度管理
遠隔地での医療機器の温度監視
本体仕様 | |
機器設定方式 | Webブラウザを介して、手順に従い設定(詳細は取扱説明書に記載) |
カレンダ/時計 | ボタン電池によるバックアップ(航空危険物対象外) |
使用環境条件 |
温度: 0~55℃ (ACアダプタ利用時)、-10~60℃ (PoE利用時) 湿度: 0~100%RH (結露なきこと) 海抜: 3,000m以下 |
防水仕様 | IP67 (ただしACアダプタ使用時を除く) |
ACアダプタ (標準付属) |
本体専用品。UL適合、PSE適合(トラッキング対策済) 寸法(mm): W46 x D34 x H25 (突起部、ケーブル含まず) 入力電圧: 100-240VAC 50/60Hz 出力電圧: 5VDC 1A 質量: 約100g ケーブル長: 約1.6m |
寸法(mm) | W130 x H175 x D45 (アンテナ、突起部除く) |
質量(g) | 450 (ACアダプタ、LTEアンテナ、LoRaアンテナ、LANケーブル含まず) |
消費電力 | 約6W (WD100-S32)、約2W (WD100-N32) |
定格電圧 | 5VDC(本体) / 100-240VAC (ACアダプタ) / PoE受電 |
安全規格 | CE準拠、UL準拠 |
EMC規格 | VCCI Class A適合 |
環境規格 | RoHS指令適合 |
無償保証期間 | 出荷後1年間 |
通信/ネットワーク仕様 | |
LTE |
電気通信事業法適合、認証番号:D15-0201001、 電波法技術基準適合、工事設計認証番号:001-A06417 |
SIM |
利用にあたってはDocomoと別途契約が必要 (他のSIM搭載についてはお問い合わせください) |
LTEアンテナ | 電波法技術適合品、ケーブル長2m |
LTEデータ通信 | 有効/無効の設定可能、APN(アクセスポイント名)の指定可能 |
回線接続状態 | Webブラウザにより状態を表示(未接続、接続中) |
LTE受信レベル | Webブラウザにより状態を表示(圏外、1本、2本、3本) |
LoRa |
電波法技術基準適合、工事設計認証番号:001-P01026 920MHz帯 (920.6 - 923.4MHz) |
LoRa通信拡散率 |
LoRa Private採用 拡散率(7~12)を電波到達状況に合わせて変更可能 Webアクセスでパラメータを変更後、磁カスイッチによる設定内容を変更 |
LoRaアンテナ | ダイポールアンテナ(デフォルト)、外部ダイポールアンテナ(オプション) |
LoRa通信電波強度 | Webブラウザにより、通信サーバと計測モジュール間の通信を通信サーバで受信した電波強度を表示 |
LoRa通信到達距離※ |
参考値:約3km(密集地)、約11km(見通し良好地) 実験値:東京都内(展望台)~高尾山(展望台)間約42kmの通信を確認(見通し通信) |
有線LAN |
ギガビットイーサ(10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tのオートネゴシエーション) ケーブル長10m(固定)、防水対応のため本体側は着脱不可、他端はRJ45コネクタ |
ネットワーク速度 | 10Mbps/100Mbps/1000Mbps (オートネゴシエーション、全二重、半二重の設定可能) |
PoE | PoE受電装置、IEEE 802.3af, 802.3at, PoE給電装置からLANケーブルを利用して給電 |
IPネットワーク | IPv4、IPv6およびデュアルスタック |
DNS | プライマリ/セカンダリアドレス指定可能 |
DHCP |
設置環境でDHCPサーバが稼働している場合、以下の内容を取得できます IPv4アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、DNSサーバアドレス |
セキュリティ | HTTP, HTTPSによるWebアクセス、アクセスユーザ設定によるアクセス制御、IPフィルタ |
サポートプロトコル | ARP, HTTP, HTTPS, ICMP, RSH, NTP, SMTP, SNMP(v1/v2c/v3), TCP/IP, UDP |
※ 通信距離は、途中の地形や障害物の影響を受けます。
機能仕様 | |
モニタ表示 |
Webブラウザを搭載した機器より、遠隔から次の状態を確認可能。 センサ状態:各計測ユニットの現在値や通信状態を一覧表示 |
接点状態:各接点監視制御ユニットの現在の接点状態を表示 | |
飽差状態:選択された計測ユニットから現在の飽差値を表示 | |
機器設定 | 各計測ユニットに対して、通信ポーリング間隔、ログデータ取得間隔を設定可能 |
ネットワーク設定 (有線LAN) |
IPv4およびIPv6共に、IPアドレスとゲートウェイアドレスの設定が可能 IPv4アドレス設定ではDHCPの設定可能 |
LTE設定 | WD100-S32のみ有効 有効/無効、APN、認証ユーザ名、パスワードの設定可能。回線接続状態、アンテナレベル(接続強度)を表示 |
時刻設定 | 手動またはNTPサーバ指定による自動時刻設定 |
アクセス制御 |
最大10ユーザの登録と個別パスワード及び情報参照/制御/設定の権限設定 最大10個のIPアドレスを指定によるアクセス制限、およびIPフィルタの有効/無効指定 |
NTPクライアント機能 | 登録したTime Server(NTPサーバ)との時刻同期可能。タイムゾーン設定可能 |
クラウド通信 | MQTTプロトコル対応。LAN経由またはLTE経由の選択可能(LTE経由はWD100-S32のみ有効) |
電子メール |
POP/SMTPサーバ対応 異常通報の電子メール送付先を10件設定可能。グループアドレス、携帯電話のメールアドレスも設定可能 |
電子メール内容設定 | 送信する電子メールの定型内容を20件定義可能。イベント内容の差し込み定義も可能 |
FTP通信 |
FTPサーバ(例:FTPサーバ機能を持つネットワークストレージ、NAS)を指定してログデータを自動的に送信 ログデータはCSV形式で記録 |
対応SNMP | SNMPv1, SNMPv2c, SNMPv3 |
コマンド設定 | 最大20の外部機器制御用コマンド設定可能 |
警告通知 | 最大8箇所へのSNMPトラップ送信 |
接点出力制御 |
最大40テーマの出力状態を定義可能 1つのテーマに指定する出力制御装置の各接点出力(ON/OFF/なにもなし)を定義 例えば、制御と復旧では2テーマの定義が必要 |
遠隔制御 | TELNETまたはSSHによる遠隔制御可能 |
ログ転送 | イベントログおよびデータログをそれぞれ指定したアドレスに転送可能 |
センサ設定 |
土壌センサと日射センサの設定を行う 土壌の湿度/温度データを設定 日射センサの感度パラメータを設定 |
スケーリング設定 | 4-20mAや0-5Vなどのアナログ出力値を物理値にスケーリングする設定 |
パルス入力設定 | パルス出力機器のパルスを物理量に変換する設定 |
センサパラメータ設定 |
各計測ユニット、接点監視制御ユニット、LoRaゲートウェイ等のLoRa通信パラメータを設定 ID、モード有効/無効、送信間隔、リトライ有効/無効、LoRa通信サーバ、LoRa拡散率等を設定可能 |
ゲートウェイ設定 | 本体のLoRa通信チャンネルと拡散率を設定 |
閾値判定機能 |
計測センサや出力センサに対して、上限注意値、上限警告値、下限注意値、下限警告値を設定 接点入出力監視ユニットの各入力信号視 判定後のアクションを設定可能 |
アクション設定 |
最大20種のアクションを定義可能 アクション実行の条件は、閾値判定および入力信号判定 アクション実行項目は、電子メール送信(最大10箇所)、SNMPトラップ通知、コマンド実行、接点出力制御ユニットの接点制御を組み合わせて定義可能 定期的にセンサの現在値を送信する設定 |
振動センサ設定 |
振動センサのセンシング設定 測定データをグラフ表示 測定データの送信方法の設定 6つの帯域に分けて閾値を設定し、判定後のアクションを設定 |
イベントログ |
Webログイン、TELNET接続、SSH接続、メール送信成功、メール送信失敗、接点入力状態変化のイベントを項目として選択可能 異常の発生、復帰などをタイムスタンプと共に最大1,000件記録 自動メール送信機能(イベントログを添付ファイルとしてメール送信) 停電・瞬断でも記録された内容は消えない |
データログ |
各計測ユニットのセンサ情報、接点情報を受信時間を元に記録、保存 各ユニット単位でのログの確認可能 メール送信、FTP通信でデータログファイルを自動転送 |
センサデータ調整 |
各センサの経年誤差を補正するためのオフセット値を入力可能 CO2については、自然界の値400ppmにオフセットする機能あり |
コマンド実行機能(本機からの制御) | アクション実行によりrsh、snmpgetコマンド、snmptrapによる実行が可能 |
ソフトウェア | Web上よりファームウェアのアップデートが可能 |
バックアップ/リストア |
各種設定データを一括または個別にバックアップおよびリストアが可能 個別指定項目は、SNMPトラップ、SNMP v1/v2c、SNMP v3、電子メール内容設定、実行コマンド設定 |
自己診断 | WatchDogによる監視 |
LAN対応の接点監視制御・スピーカ内蔵のオンライン警告灯。各種センサーからの外部情報をキャッチし、異常を警告灯とスピーカで通知、メールでお知らせ。自動記録します。
DN-1510GL後継機種。セキュリティ機能強化、省電力化し、HTTPプロトコル通信による制御機能追加